はじめに:地味だけど面倒、それが“文章の見直し”
記事を書いたあとに待っている「誤字チェック」「文のねじれ修正」「読みにくさの確認」──ブログ運営者にとって校正作業は地味で、でも避けて通れない工程です。
私はこの部分をなんとか効率化できないかと考え、AIを活用してみることにしました。結果、作業スピードが体感で半分以下に。今回はその体験談とノウハウを共有します。
体験談:AIを“校正アシスタント”にしてみた
私が使ったのは、主に以下のツールです。
ChatGPT(プロンプト設計で柔軟な指摘が可能)
文賢(日本語に特化した細やかなフィードバック)
Notion AI(構成や表現の提案に強み)
ブログ記事を書いたあと、まずChatGPTに以下のように頼みます:
「以下の文章を校正してください。表現のくどさ、わかりづらい構文、誤字脱字などを直しつつ、語調はカジュアルでお願いします」
これだけで、誤字はもちろん、「ここ、ちょっとねじれてるな……」という文構造も整えてくれるので、自分で何度も読み直す工程がぐっと減りました。
特に驚いたのは、「意図が不明瞭な部分」を見抜いてくれるところ。 たとえば:
「この仕組みには工夫がある」→「どんな工夫か、具体的に述べてみてください」
と指摘され、「確かに……」と自分でも納得。
考察:人間の“曖昧な文章癖”にAIは容赦がない
AI校正を使ってみて気づいたのは、自分の文章の“曖昧さ”に気づかされるということ。
「なんとなく」で書いていた曖昧表現が可視化される
「語尾が弱い」「結論がはっきりしない」などのクセが浮き彫りに
「意図はわかるけど、読者に伝わるかは別」という視点をくれる
つまり、自分の文章に“外の目”を与えてくれる存在としてAIは非常に優秀でした。
ノウハウ:AI校正を最大限活用するための工夫
1. プロンプトに「調整したい方針」を具体的に書く
カジュアルに / 丁寧語で / 主語を省略しない など
目的が「ブログ記事」なのか「資料」なのかも明記するとより良い
2. 校正後、あえて「元文」と「提案文」を比較する
丸ごと差し替えるのではなく、「なぜ変えられたか」を見て学ぶ
自分の文章力の“型”が見えてくる
3. 最後は“自分の声”に戻す
校正結果をそのまま鵜呑みにせず、自分の言葉らしさを戻す
特に語尾や言い回しのクセは“人間味”として大事にしたい
おわりに:AI校正は「時間短縮ツール」ではなく「視点の補助輪」
AI校正は、単なる時短ツールではありません。 むしろ、自分の文章を俯瞰で見るための“対話相手”のような存在です。
たとえば、「文章力を伸ばしたいけど、自分じゃ気づけない部分が多い」と感じている人には特におすすめ。AIの提案に“ムッとする”ことすら、成長のきっかけになります。
これからも私は、AIを“使い倒す”だけでなく、自分の表現力を磨くパートナーとして、校正作業に活かしていきたいと思っています。