ChatGPTに“やってはいけない質問”ってあるの?


こんにちは、SHOJIです。

ChatGPTを使っていると、「これも聞けるの?」「こんなことまで答えるの?」と驚かされることが多いと思います。が、逆に「その質問にはお答えできません」と返されてしまって、戸惑ったことはありませんか?


今回はそんな「ChatGPTにしてはいけない質問」について、ちょっと真面目に考えてみたいと思います。


「なんでも聞ける」はウソ? いいえ、AIには“限界”がある

ChatGPTは非常に優秀な会話型AIですが、すべての質問に答えてくれるわけではありません。

実際、こんな返答を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。


「そのリクエストにはお応えできません」

「その情報は提供できません」

「申し訳ありませんが、倫理上の理由により…」


いったい、どんな質問が「やってはいけない質問」になるのか。そこには、ChatGPTの仕組みだけでなく、Google AdSenseをはじめとした利用規約やポリシーの制約も関係してくるのです。


代表的なNG質問:どこからアウト?

1. 違法・有害な内容を含む質問

これは当然のことですが、「犯罪の方法を教えて」「爆弾の作り方は?」など、違法行為に関わる質問は完全にNGです。

また、自殺や自傷行為、暴力、差別に関する内容もAIは答えないように設計されています。


2. 特定個人や団体に関する誹謗中傷

例えば、「○○さんの悪口を考えて」「○○という会社は最悪だよね?」といったような質問。

これもアウトです。AIが中立性を保つために、個人攻撃や一方的な評価に加担しない仕組みになっています。


3. 性的・アダルトな表現のリクエスト

成人向けのコンテンツや表現も基本的にブロックされます。

たとえば、「エロ小説を書いて」「過激な妄想をストーリーにして」なども不可。


これらは、Googleパブリッシャーポリシー にも明確に禁止事項として記載されています。


「言い回しを変えたら通った」って? 実は危険な行為かも

一部のユーザーの中には、AIの検閲をすり抜けるために言い回しを変えたり、暗号的な表現で質問を試みたりするケースがあります。


ですが、それは利用規約の違反行為にあたりますし、繰り返すとアカウント停止になることもあります。


「答えてくれない=悪いAI」ではなく、「それはAIがあえて答えない設計になっている」という前提を忘れてはいけません。


なぜ制限があるのか? AIは社会と共にある存在だから

AIが“何でも答えられる状態”だったとしたら、実はとても怖いことです。

ヘイトスピーチが拡散されたり、フェイク情報が大量に生成されたり…。

それが世の中に与える影響は、私たちが思っている以上に大きいのです。


OpenAIやGoogle、その他のAI開発者たちは、「自由な情報」と「安全な社会」とのバランスを常に模索しています。


つまり、答えないAIは、むしろ“良識あるAI”なんです。


NG質問を避けるには?:私流のAIとの付き合い方

ここで、私が普段意識している“AIにしてはいけない質問を避ける3つの心得”を紹介します。


  1. 「人に聞けないことはAIにも聞かない」
    常識的なリトマス試験紙として有効です。

  2. 「一方的な断定ではなく、問いとして投げかける」
    例:×「○○は嘘つきだよね?」→〇「○○という発言はなぜ問題視されたのか?」

  3. 「AIに道徳を問わない」
    AIは中立性を重視するため、「どっちが正しい?」という倫理判断には明確な答えを出せないことが多いです。


おわりに:質問力=AI活用力

AIとの付き合い方で、一番問われるのは“質問力”です。

答えてくれない質問にイラつくよりも、「どう聞いたら引き出せるだろう?」と工夫してみる。

それだけで、ChatGPTとの対話はぐんと面白くなります。


「AIは万能ではない。だからこそ付き合い方に“人間力”が出る。」


そんなふうに思えるようになったら、あなたももう“AIとの信頼関係”を築きはじめているかもしれません。


続く次回は、「AIが“間違えた”とき、どう考える?」というテーマで書いていく予定です。

ChatGPTと過ごす時間が、ただの作業効率化だけでなく、自分自身の問い直しにもつながっていく…そんな感覚をお届けできたらと思っています。