ChatGPTに無茶ぶりしてみた
ある日の夜。ぼーっと画面を見つめながら、ふと思ったんです。
「ChatGPTって“感動”させることもできるのかな?」
笑わせるAI、論理的に説明してくれるAI、文章を整えるAI――そういうイメージはある。でも、「泣かせるAI」って、聞いたことない。
ならば試してみよう。
というわけで今回のテーマは、
ChatGPTに“3秒で泣かせて”とお願いしたらどうなるのか?
実際に試してみた結果を、ちょっと真面目に紹介します。
実験その1:「3秒で泣かせて」とだけ伝えてみた
まずは、余計な前置きなしでシンプルに。
私の入力:
3秒で泣かせて。
ChatGPTの返答:
「おかあさん、天国でもちゃんとごはん食べてる?」
……うん、思ったより刺さってきた。
不意打ちで“お母さん”を出されると、ちょっと心がざわつく。
でも、泣けるかと言われるとまだ“ほろり”未満かな。
実験その2:「親しみ」や「記憶」を引き出す演出を依頼
少しだけ指示を足してみた。
私の入力:
思い出系で泣かせて。できれば、誰でも経験してそうなことがいい。
ChatGPTの返答:
小学生の頃、お父さんが肩車してくれた帰り道。
「大きくなったら、もうできないな」って言ってた声、今も覚えてる。
……おおっ、これはグッときた。
実体験と似た記憶があるからこそ、勝手に重ねてしまう。
涙には至らないけど、心は確実に動いた。
実験その3:テーマを具体的にしてみた「別れ・手紙・家族」
私の入力:
「別れ」+「手紙」+「家族」のテーマで泣ける一文をくれ。
ChatGPTの返答:
あなたのことを思い出すたび、笑顔になるよ。
最後にちゃんと「ありがとう」って言いたかったんだ。
……これは、正直ちょっとジーンときた。
何がグッと来るって、“言えなかったありがとう”という後悔の感情。
人は、過去に戻れないって分かってるからこそ、
「もう一度あのときに戻れたら…」という気持ちが深く刺さる。
考察:ChatGPTでも人の心は動かせるのか?
結論から言うと、「泣かせることは可能に近い」けど、
やっぱり“条件”がある。
- 読み手に似たような記憶や感情があるか
- タイミング(深夜とか、疲れてるときは効きやすい)
- 読み手が“開いている”状態かどうか
ChatGPTは「泣ける言葉」を作れるけど、
それが本当に泣けるかどうかは受け手次第だな、と。
でも、逆に言えば――
AIの言葉でも、人間の心は動く。
その事実には、ちょっとした衝撃と、少しの希望があった。
おわりに:AIが泣かせる日が来るのか?
「AIが泣かせる」なんて、昔はジョークにしかならなかった。
でも今、少なくとも「泣かせる言葉」を“組み立てる”ことはできる。
あとは、それを“人がどう受け取るか”。
きっと、AIはまだ「涙の意味」までは理解していない。
けれど、そんなAIと一緒に、感情というものを再確認できるこの時代に、ちょっとだけワクワクしている自分もいる。