ChatGPTと“間違い探し”をしてみた話

 


はじめに

ChatGPTの使い方といえば「質問して答えてもらう」が定番ですが、逆に「わざと間違った情報を提示したら、どう反応するのか?」という視点で使ってみたことはありますか?

SHOJIは最近、そんな“いたずら心”でChatGPTとの会話を始めてみました。この記事では、その実験の様子と、AIの意外な反応、そしてそこから見えてきたAIとの付き合い方のヒントを紹介します。


【体験】わざと間違えてみたら…?

ある日、SHOJIはこんな質問をしてみました。

「エベレストって日本にありますよね?」

当然、ChatGPTは丁寧にこう返してきます。

「エベレストはネパールと中国の国境に位置する山で、日本にはありません。」

ここまでは予想通り。でも、そこから続けてみました。

「えっ、でも長野のどこかにあるって聞いたんですけど…」

するとChatGPTは、「おそらく混同されているのは○○山ではないでしょうか」と、補足説明を添えて会話を続けてくれました。

このとき感じたのは、「否定しながらも、こちらの言い分を汲み取ろうとする姿勢」です。AIらしさは残しつつ、会話のトーンは思った以上に“まろやか”でした。


【考察】ChatGPTの“訂正力”と“気遣い力”

この実験を通して気づいたのは、ChatGPTは「正しさを突きつける存在」ではなく、「会話として成立させようとする存在」だということ。

AIは事実ベースで訂正しつつも、ユーザーの誤解や勘違いを否定しすぎないよう配慮してくれます。これは、単なるFAQボットにはできない、人間らしい対応に近いもの。

そして、もう一つの発見は、間違えることを前提にしても、会話は成立するということです。

人は間違える生き物。でも、その間違いをきっかけに、会話が深まったり、理解が進んだりする。ChatGPTとの会話でも、それは同じでした。


【ノウハウ】あえて“間違い”を活かす使い方

ChatGPTとのやり取りで、SHOJIが実践している「意図的な間違いの使い方」を紹介します。

1. 思い込みで話してみる

本当は知っていることでも、あえて「〜ですよね?」と聞いてみると、ChatGPTの補足力や説明の丁寧さが分かります。

2. わざと誤った例を出してみる

たとえば「水は100度で凍りますよね?」といった極端な間違いを出すと、どの程度の誤りまでChatGPTが拾ってくれるかテストできます。

3. 訂正内容から“逆引き理解”をする

間違いに対する訂正文から、「何が正しくて、どう誤っていたか」が明確になるので、学習効果も高まります。


おわりに

「AIには正しいことしか話しかけちゃいけない」──そんな固定観念を少し崩してみると、思わぬ発見があるかもしれません。

ChatGPTは、私たちの“間違い”にもきちんと向き合ってくれる存在。だからこそ、間違えながら学ぶ、間違えながら考える、そんな“間違い探し”的な使い方も、意外とアリなんです。

これを読んだあなたも、ぜひ一度、“わざと間違えて”話しかけてみてください。きっと、AIの新しい一面が見えてくるはずです。