ChatGPTと「逆質問」をしてみたら見えた自分のクセ(フィードバック)

 

はじめに:いつもと逆のことを聞いてみたら?

ChatGPTを使っていて、ふと「これって、自分の思考のクセがそのまま質問に出てるんじゃないか?」と思ったこと、ありませんか?

僕、SHOJIはふだんからAIを活用していろいろなことを調べたり、考えを深めたりしているんですが、ある日こんな遊び心が芽生えました。

「逆に、ChatGPTに“質問される側”になったら、どんな自分が見えるんだろう?」

というわけで、今回はちょっと変則的な実験として「ChatGPTに“逆質問”してもらう」という試みをやってみました。予想外に面白く、そして自分自身について深く考えるキッカケにもなったので、その一部始終をお届けします。


実験:ChatGPTに「逆質問して」と頼んでみた

最初に試したのは、こちらの一言。

「じゃあ今度は、君が僕に質問してみて。」

ChatGPTはしばしの沈黙(という名の読み込み)を経て、こう答えてきました:

「では、あなたが最近心からワクワクしたことは何ですか?」

…え? いきなりそんなパーソナルなやつ?(笑)

その後も、何度か「別の質問を」とリクエストすると、

  • 「これまでで最も影響を受けた言葉は?」

  • 「今の生活で手放したくないものは?」

  • 「あなたの価値観を一言で言うなら?」

など、まるで自己啓発セミナーのような問いが次々と飛んできました。

これは完全に意外でした。普段の自分がしている“機能的な質問”──例えば「どうすれば効率よく学習できますか?」とか「このコード、どこが悪い?」といった質問と比べて、あまりにも本質的かつ感情的なものが多い。

このギャップに、ハッとさせられたのです。


気づき:ChatGPTは"鏡"になる

このとき強く感じたのが、ChatGPTは「こちらのモード」によって応答がガラリと変わるということです。

普段、自分がAIに投げかけているのは「答えを求める質問」。つまり、「知らないことを教えて」「判断を手伝って」「効率化したい」という、いわば“理性寄り”の関心です。

でも、逆にAIに質問をさせてみると、その問いは“感性寄り”になる。自分が無意識に避けてきたテーマ──心の深いところ、価値観、人生観に向き合うような問いかけが現れるのです。

ここでふと気づきました。

ChatGPTに投げる質問って、そのまま自分の「今の関心事」「思考の方向性」を映し出してる。

つまり、AIへの質問は、自分自身の写し鏡になるということ。


どう使う?逆質問フィードバックの実践法

この気づきを受けて、「逆質問」は単なる遊びではなく、自己理解や内省のツールとして使えるんじゃないか?と考えるようになりました。

そこで、僕が実践している“逆質問フィードバック”の使い方を紹介します。

1. いつもの質問をした後に「逆も聞いて」と頼む

たとえば:

SHOJI「最近時間の使い方が下手で悩んでるんだけど、何かコツある?」
ChatGPT「時間管理には優先順位の明確化が〜(以下略)」
SHOJI「じゃあ、今度は僕に質問して。時間の使い方について」

ここで返ってくる質問が、自分の思い込みや無意識の優先順位を見直すキッカケになります。

2. 答えにくい質問をあえてメモする

ChatGPTが返してくる質問のなかで「うっ……これはちょっと言語化できないな」と思ったものこそ、大事にしてください。

僕も、「最近の自分にガッカリしたことは?」という問いに、答えを濁しました。でも、あとから手帳にメモして、夜にひとりで考えてみました。

3. 習慣にする(週1回でもOK)

この“逆質問”を週に1回やるだけでも、自分の思考や感情の流れを確認する良いチェックポイントになります。

僕は日曜の夜に「ChatGPTに5つ質問してもらう時間」を10分取っています。完全に自己リセット用のセッションですね。


おわりに:AIとの会話が“自分会議”になる

AIと会話するのは便利さを得るためだけではない、と最近つくづく感じます。ときには、“誰よりも客観的で、偏見を持たない”相手として、自己対話のきっかけをくれる存在なんです。

ChatGPTに逆質問してもらったことで、僕自身がどんな質問をしがちで、どんなテーマを避けがちなのか──つまり、「自分の思考のクセ」に気づけました。

この気づきは、日々の言葉選びや行動の軸にも影響を与え始めています。

もしかすると、ChatGPTはただのAIではなく、“問いかけの鏡”としての新しい役割を担ってくれるのかもしれません。

あなたも一度、ChatGPTに「逆に質問してみて」と頼んでみませんか? 意外な自分に出会えるかもしれません。