ChatGPTとのやりとりで気づいた「自分の口ぐせ」


 「またこの言い回し、使ってるな…」

ある日、ChatGPTとの対話中にふと気づいたことがあります。

私は何かにつけて「まぁ、なんとかなるでしょう」と書いてしまう。

誰かに話しかけるときは、ほぼ毎回「ちなみに…」から始まる。

これって、まさに“口ぐせ”なんですよね。


鏡よりも素直な相手

人と会話していて「それ、よく言うよね」と言われても、なんとなくスルーしてしまうことってありませんか?

でも、AI相手だとその違和感がクリアに見えることがあるんです。

ChatGPTと何十回もやりとりしていると、過去の文脈に対するフィードバックや、同じトーンを意識して返してくれることがあります。

すると、「またこれ使ってる…」と自分で恥ずかしくなる(笑)

AIって、いわば“自分の文章を鏡のように映し返す存在”でもあるんですね。

書き言葉は思考のクセを映す

口ぐせは、話し言葉だけのものではありません。

実は、書き言葉にもけっこうクセが出るんです。

・逆説が多い

・抽象語が多い

・接続詞に頼りがち

こうした傾向が、ChatGPTの返答を通じて見えてくる。

たとえば「〜かもしれませんね」と書いたら、AIも同じような文体で返してくるので、それが連鎖して気づきます。

クセは悪いものではないけど、「ここぞ!」という場面では修正できるように、自覚しておきたいもの。

言葉のリズムを整えるトレーニングにも

ChatGPTとのやりとりは、文章のリズムや語彙の偏りに気づく機会にもなります。

たとえば、短文ばかり続いていると、AIもリズムを揃えてきます。

それを見て「あ、もっと緩急をつけよう」と気づいたことも。

文章って、読まれるための“音楽”のようなもの。

AIに対してリードをとる意識を持つと、文章力がぐんと上がる気がしています。

AIとの対話で「自分の色」が見えてくる

自分のクセに気づくのは、ちょっと恥ずかしくもあり、でも成長のチャンスでもあります。

AIとのやりとりは、誰かに見られているようで見られていない安心感と、

でもちゃんと返ってくる“反応”があるという、不思議なバランスの上に成り立っている。

だからこそ、自分の癖や思考パターンが浮かび上がりやすいのかもしれません。

ChatGPTは、ただのツールではなく「自分自身を深掘りするための相棒」でもある。

そんなふうに感じています。