AIは補助輪じゃない:考える力を育むAIの使い方

 


「AIって便利だけど、考える力が落ちそう」

そんな不安、感じたことありませんか?

たしかに、ChatGPTのような生成AIは、文章を一瞬で書いてくれたり、コードをサクッと作ってくれたりと、とても優秀な“手伝い屋”です。でも、私はある日ふと気づきました。

"あれ、これって自分が考えたことなのかな? それともAIが出しただけ?"

その問いがきっかけで、AIの使い方を見直すようになったのです。


「考えないで使える」ツールの落とし穴

AIを使えば、たしかに作業は速くなります。でも、それは“考えずに進められる”こととイコールではありません。むしろそこに落とし穴がある。

例えば、あるブログ記事をAIに書かせたとき、内容は整っているけれど、なんだか「魂が入っていない」感じがして、しっくりこなかったんです。

そこで、自分の中にある思いや視点を一度紙に書き出してから、AIに「こういうトーンで」「この順番で」と具体的に指示を出してみました。すると、記事の完成度はそのままに、“自分らしさ”がしっかり残る内容になったんです。

AIは「補助輪」ではなく「伴走者」

自転車の補助輪のように、AIを“学ばずに済ませるための道具”として使っていると、いつまで経っても本当の意味でスキルは伸びません。

でも、伴走者として使えば話は別。ペースメーカーになってくれたり、違う視点からアドバイスをくれたり。自分で思考し、問いを立てる力を伸ばすサポート役になってくれます。

たとえばこのブログ記事も、構成や見出し案は私が考え、ChatGPTには「語り口を柔らかくして」「見出しごとに300字前後で」と指示を出して仕上げています。

そうやって共に走ることで、自分の思考がクリアになり、むしろ「考える力」が育っていくのを感じます。

AIとともに成長する時代へ

AIは決して「答えを教えてくれる先生」ではありません。

でも「一緒に考えてくれる相棒」にはなれる。そう考えると、学び方も、ものづくりの進め方も、もっと柔軟で自由なものになります。

私はこれからも、AIと“かけあい”を楽しみながら、自分の思考の深さを少しずつ広げていきたいと思っています。

考えることを放棄しない限り、AIは最高の相棒になる。

そんな時代が、もう始まっているのかもしれません。