こんにちは、SHOJIです。
最近、ふと思ったんです。「これ、AIが書いたんじゃない?」って思う記事、増えてませんか?
ChatGPTをはじめとする生成AIが身近になった今、私たちは文章に対して「これは人が書いたのか、それともAIなのか?」という目で読むことが増えてきました。でも、それって何を基準にして判断しているんでしょうか?
今回は、そんな「AIっぽさ」と「人間らしさ」の境界線について考えてみようと思います。
AIの文章って、見抜けるの?
AI判定ツールをご存じでしょうか?
たとえば「GPTZero」や「OpenAI AI Detector」など、文章がAI生成かどうかを判定してくれるツールがいくつか登場しています。これらは、文章の構造や単語の繰り返し、言い回しの自然さなどを分析して、AIらしさをスコアで教えてくれるんですが……正直、まだ“完璧”とは言えません。
なぜなら、今の生成AIは非常に人間っぽい言い回しができるから。逆に、人間が書いた文章のほうが「AIっぽい」と判定されてしまうケースもあるのです。
だからこそ、機械だけで判断するのではなく、“人の勘”がますます重要になってきているのかもしれません。
「AIっぽい文章」って、どんな文章?
では私たちが「これはAIっぽい」と感じるとき、どんな要素があるのでしょうか?
いくつか特徴を挙げてみます。
① やたら丁寧で、整いすぎている
AIの文章は、基本的に「真面目で優等生」。丁寧すぎて、逆に“人間味”を感じにくいことがあります。
② 主張が弱く、当たり障りのないまとめ方
どこかで読んだようなことを、ふんわりと繰り返す。「結局、何が言いたかったの?」となることも。
③ 接続詞が多用されがち
「まず」「一方で」「したがって」「そのため」「つまり」……読んでいて、“教科書っぽさ”を感じるとき、それはAIかも?
④ 感情の起伏がない
「わー!」「え、なにそれ!」みたいな驚きや感情の爆発がない。読者との距離感も、どこか一定。
⑤ “体験”が存在しない
AIは体験していないから、「〜したことがあります」という語り口がない。これって案外、見抜くヒントになります。
じゃあ「人間らしい文章」って、どういうこと?
逆に、人間が書いたと感じさせる文章には、こんな特徴があります。
・思わず口に出して読んでしまう
リズムが自然で、「話し言葉」に近いと感じることが多いです。
・予測できない言い回しがある
「なるほど、そうきたか!」という表現に出会うと、「これは人だな」と感じます。
・体験や感情が生きている
「びっくりした」「恥ずかしかった」「泣きそうになった」――こうしたリアルな感情表現は、やっぱり人間らしさの証。
・“クセ”がにじんでいる
語尾の言い回し、語彙の選び方、比喩のクセ。こうした“作風”は、AIにはまだ持てないものです。
実験してみよう:どっちがAI?
ここで、実験してみましょう。次の2つの文章を見てください。どちらかはAI、どちらかは私が書きました。
【A】
「朝の光が部屋に差し込んできた。目覚まし時計より少しだけ早く目が覚めると、今日もまた、同じ日々が始まるんだ、と思った。だけど、昨日とは少しだけ違うのだ。そう思えるだけで、今日という日が少しだけ特別に感じられる。」
【B】
「毎朝、太陽が昇るたびに、新しい一日が始まる。日々の繰り返しの中に、小さな変化を見つけることは、私たちの人生を豊かにする。昨日と同じようでいて、今日という日は二度と来ないのだから。」
さて、どちらがAIだと思いますか?
(※答えは記事の最後に記載しています!)
AIと人間の境界は曖昧。でも、「声」は消せない
AIがどんどん賢くなっていく中で、「誰が書いたか」はもはや重要ではなくなってきているかもしれません。でも、“誰の言葉として伝えたいか”という視点は、やっぱり人間にしか持てない。
たとえAIに文章を書いてもらっても、自分の言葉で少しでも編集したり、「私はこう思う」という一文を足しただけで、ぐっと“人間らしさ”が増します。
おわりに
今回のテーマは、AIの性能や限界を語るだけでなく、「自分らしさって何だろう?」と考えるきっかけにもなると思っています。
最後に、実験の答えを発表します。
A:人間
B:ChatGPT
わかりましたか?
あなたが感じたその“違和感”こそが、今後もっと大事になる「人間の感性」なのかもしれません。